京都府宇治市
天ヶ瀬ダム
琵琶湖から唯一流出する淀川水系のダム
宇治市内を流れる宇治川は日本最大の湖である琵琶湖から唯一流出する淀川水系の河川です。天ヶ瀬ダムは宇治川における『洪水を防ぐ』『飲み水を供給する』『電気を作る』の3つの目的を兼ね備えた淀川水系初の多目的ダムとして昭和39年に建設されました。現在、天ヶ瀬ダムでは、宇治川・淀川の洪水調節、琵琶湖周辺の洪水防御、京都府の水道用水の確保及び発電能力の増強を目的として、現在の放流能力を増強するため、天ヶ瀬ダムの左岸側にトンネル式放流設備を設置する「天ヶ瀬ダム再開発事業」に取り組んでいます。
- 数少ないドーム型
アーチ式コンクリートダム - アーチ式コンクリートダムはアーチ式ダムとも呼ばれます。
丸みのあるアーチの形状が持つ力学的特性によって水圧の大部分を
両岸の岩盤に伝えることにより、堤体を薄くすることができます。
経済的ですが、水圧に耐えられるだけの岩盤強度が必要となります。
コンクリートと思えないなだらかな曲線が魅力です。
- 市街地に一番近いダム
- 下流の宇治川沿いには「平等院」、
「宇治上神社」という2つの世界遺産があります。
一方で、天ヶ瀬ダム湖は野鳥の生息地であり、
ダムの周辺は桜や紅葉の名所となるなど、
自然豊かな立地でもあります。
天ヶ瀬ダム
施設データ
名称 | 天ヶ瀬ダム |
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所在地 | 京都府宇治市 |
目的 | 多目的(治水、水道用水、発電) |
大きさ | 堤頂長254m、堤高73m 貯水2628万³ |
計画策定 | 昭和29年 |
完成日 | 昭和39年 |
管理 | 国土交通省 淀川ダム統合管理事務所 天ヶ瀬ダム管理支所 |
周辺案内・観光
天ヶ瀬ダム周辺には、歴史的な建造物など観光スポットもたくさん。
宇治観光をお楽しみください。
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宇治橋
646年に架けられたと伝えられ、現在の橋は1996年3月に完成したものです。
上流側に張り出した「三の間」は、守護神「橋姫」を祀った名残りとされ、豊臣秀吉が茶の湯に使う水を汲ませたところとも言われています。
毎年開催される茶まつりでは「名水汲み上げの儀」も執り行われます。宇治川上流には約2000本の桜が咲き、宇治橋からの眺めも絶景です。問い合わせ
- 宇治市観光センター
- 住所:京都府宇治市宇治東内
- TEL:0774-23-3334
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天ヶ瀬吊り橋
幅員は2メートル強、長さは約54メートル。
両岸のアンカーを結ぶ太いワイヤーロープで支えられ、欄干や歩道部はすべて木製で、景観に溶け込んでいます。
歩行者専用橋として渡橋でき、ハイキングコースにもおすすめ。天然木ならではの手触りや香りもお楽しみいただけます。問い合わせ
- 宇治市役所
- 住所:京都府宇治市宇治
- TEL:0774-22-3141
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京都府立宇治公園
宇治川の中州に浮かぶ塔の島・橘島と、宇治川の左岸にあるよりみち公園からなる宇治公園。
宇治川の川岸と塔の島、橘島はそれぞれ喜撰橋、橘橋、朝霧橋、中島橋で結ばれて回遊できるようになっており、観光客をはじめ周辺地域の人々の休息、散策の場所として親しまれてきました。
春には「宇治川さくらまつり」の舞台にもなっています。問い合わせ
- 宇治市役所
- 住所:京都府宇治市宇治塔川
- TEL:0774-22-3141
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橋寺(放生院)
聖徳太子の命で604年に創建されたと伝えられ、宇治橋と深く関わってきたことから「橋寺」の名で親しまれています。
境内には宇治橋架橋の由来を記した「宇治橋断碑」という石碑があります。
料金:本堂500円、宇治橋断碑300円(※見学要問合せ)問い合わせ
- 住所:京都府宇治市宇治東内11
- TEL:0774-21-2662
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十三重石塔
高さ約15メートルの日本最大の石塔で、1286年に西大寺の僧叡尊により建立されました。
宇治橋の流出を魚霊のたたりと考えた叡尊は、網代や漁具を埋めた上にこの石塔を建立し、魚霊の供養と宇治橋の安全を祈りました。問い合わせ
- 宇治市観光センター
- 住所:京都府宇治市宇治塔川
- TEL:0774-23-3334
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宇治川の鵜飼
宇治川の鵜飼では二人の女性鵜匠が活躍し、手綱さばきも鮮やかな匠の技を披露します。
2014年には、日本で初めて人工ふ化でウミウのヒナが誕生し、毎日鵜匠たちが愛情をこめて飼育しています。
夏の夜、鵜匠と鵜が一体となって繰り広げる華麗な世界をお楽しみください。
開催時期:7月~9月問い合わせ
- 宇治市観光センター
- 住所:京都府宇治市宇治塔川
- TEL:0774-23-3334
- https://www.kyoto-uji-kankou.or.jp/ukai.html
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お茶のまち 宇治
宇治茶の歴史
宇治茶は鎌倉時代に僧・明恵上人によって宇治に伝えられたと言われています。
室町時代になると宇治に「七茗園」や「七名水」と呼ばれる茶園・湧水が誕生し、織田信長や豊臣秀吉など戦国大名の庇護を受け、お茶の産地として知られるようになりました。
江戸時代には「宇治茶師」(製茶家)が登場し、江戸の徳川将軍家のお茶を献上する「お茶壷道中」が毎年行われるなど、高級茶の産地を確立しました。宇治茶ができるまで
宇治の茶園は茶摘み前に覆いを施す「覆下(おおいした)」と呼ばれる方法で栽培されています。
この栽培方法は宇治独特のもので、覆いによって日光を遮ることで茶葉の旨味が増すと言われています。
また、収穫は今でも手摘みで行われており、一葉一葉丁寧に摘み取られた新芽のみを使って製造される碾茶(てんちゃ)(抹茶の原料)や玉露は高級茶として愛飲されています。(仮称)お茶と宇治のまち歴史公園 茶づな
2021年6月開園を目指している施設。「史跡ゾーン」と「交流ゾーン」があり、「史跡ゾーン」は、復元文化財として遺構の再現や茶摘み体験が行える修景茶園を整備します。「交流ゾーン」は、宇治の歴史・文化や宇治茶の魅力を分かりやすく発信するミュージアムや宇治茶に関する様々な体験ができる施設、レストラン等を整備します。
ミュージアムでは、宇治茶の歴史を伝えることにより、宇治のお茶づくりが日本全国に広まったことを伝え、色や味、香り、成分、効能等、宇治茶の秘密に迫ります。
また、宇治のまちの歴史をはじめ、平等院、宇治神社、宇治上神社、宇治橋などの観光名所を名所図会とともに紹介し、来館記念の写真を撮れるフォトスポットも設置予定です。
参照:https://uji-chazuna.kyoto/※準備段階のイメージであり、完成時とは異なる可能性があります。
問い合わせ
TEL:0774-24-2700
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宇治茶道場 匠の館
宇治茶を淹れて・飲んで・食べる体験型施設です。
「日本茶インストラクター」が美味しい玉露や抹茶の淹れ方を丁寧に説明します。
喫茶に加え、お茶の淹れ方教室やお茶の種類を当てる茶香服(ちゃかぶき)ゲームなどもあります。
営業時間:11:00~17:00 定休日:水曜日、8/14~16、12/29~1/4問い合わせ
- 住所:京都府宇治市宇治又振17番地1
- TEL:0774-23-0888
- https://www.ujicha.or.jp/匠の館/
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宇治市営茶室 対鳳庵
全国的にも珍しい市営のお茶室で、平等院の鳳凰堂に相対していることから、「対鳳庵」と名付けられました。
着物姿の先生のお点前を見ることができ、お点前体験も可能です。香り高い宇治茶を、季節の和菓子とともにお召し上がりいただけます。初めての方にも丁寧に教えてくれるので、お気軽にお越しください。
開席期間:1月10日~12月20日 開席時間:10:00~16:00問い合わせ
- 宇治市観光センター
- 住所:京都府宇治市宇治塔川
- TEL:0774-23-3334
- https://www.kyoto-uji-kankou.or.jp/taihoan.html
アクセス情報
問い合わせ
- 国土交通省 近畿地方整備局 淀川ダム統合管理事務所
- 〒573-0166 大阪府枚方市山田池北町10番1号
- TEL:072-856-3131
- https://www-1.kkr.mlit.go.jp/yodoto/